コンセプト
concept
山上倶楽部は、柴犬の育成に当たり下記の事項を大事にし、子犬譲渡販売のお客様や
倶楽部会員様にご説明、ご指導等を行っております。
飼う上で必要な用具
1)犬小屋(屋外飼育)、ケージ(室内飼育)
2)首輪、リード
平たい形状の首輪は毛が傷みやすいので、丸い形状の物を選びます。
付ける時の目安としては、人の指が2.3本入るくらいです。
リードは握りやすい太さの物を選びましょう。
伸びるリードは迷惑や危険を伴うのでやめましょう
3)食器類
安定のある形を選び、ケージの中はフェンス取付型の器も良いでしょう。
4)おもちゃ
ストレス解消やコミュニケーションをとる事に役立ちます。
歯が丈夫なので頑丈な物を選び、なるべくじらさないように遊びましょう
5)ブラシ又はスケッチャー・コーム
ブラッシングは、新陳代謝の促しと美しい被毛を保つ為にも必要ですので、子供のうちから行い
慣れさせておきましょう。
6)トイレ(室内飼育)
成長につれケージの中で排便排泄はしなくなりますが、その間ケージは清潔に保ち、タオル等を
敷いてあげるとよいでしょう。
環境
1)屋外で飼う場合
犬小屋はなるべく人通りの多い場所は避け、夏は日陰を作り風通しの良い所に(中に、すのこな
ど敷いてあげると良いでしょう)
冬は北向きに置かず南の暖かい場所に置き、毛布や厚手のタオル等を入れてあげましょう。
2)室内で飼う場合
安心して休める場所・時間を与える為、ケージで寝かせるしつけをし、家を空ける時はケージ
の中へ入れて行きましょう。
万が一災害が起きた時、一緒に避難が出来なくなりますし、怪我や病気で入院した際には
ハウストレーニングがされていないとストレスで治療が長引く可能性も出てきます。
柴犬は綺麗好きな犬種なので、いずれも居場所が抜毛・排泄物等で汚れたら綺麗に掃除してあげ
ましょう。
食事と水
1)食事と水の与え方
飼い主の与える食事が犬の健康を左右します。フードは原材料に「副産物」と明記されていない
物を選んで下さい。あまり安価な物は原材料に心配なところもありますが、高価な物であれば良
いという訳ではありません。
食べないからといって色々種類を変えない方がいいですし、食べ残したフードは放置せずさげて
下さい。(幼少期は別です)
子犬の場合は胃腸の働きがまだ十分ではないので、一日の摂取量を3~5回に(間隔は均等にし
、夜は9時頃迄に)分けて与えます。
成犬は1日2回(朝、夕)運動・散歩の後に与えますが、いずれも欲しがるままに与えないで下
さい。
玉葱・ネギ・ニンニク・チョコレート・鶏骨他、人間用に味付けされた物は与えないよう注意して
ください。
与える水は朝夕取り換えましょう。
散歩
1)散歩や運動の方法
ストレス解消と社会性を身に付ける為に30分程は散歩をしましょう。しつけや飼い主とのコミ
ュニケーションを取る良い機会にもなります。
必ずリードを付け、散歩の時間はだいたい決めてあげると良いでしょう。リードは地面に引きず
って歩くと雑菌を拾うことがあるので気をつけましょう。拾い食いはさせないよう常に注意を
はらってください。
適度な運動は新陳代謝を高め、健康な体と美しい被毛を保ちます。庭に放し飼いにしているから
必要ないという訳ではなく、散歩で臭いを嗅ぐ事で周囲の情報を得、マーキングする事によって
自己主張や情報提供をします。
途中公園とかで走ったり、激しく遊んだらハイテンションになりますので、家に着くまでゆっく
り歩いてクールダウンさせましょう。
散歩後は濡れタオルを硬く絞り体を綺麗に拭いてあげると良いでしょう。(逆撫でて拭く事も必
要です)
2)散歩中に注意する事
初めて会う犬とは、いきなり接近させずギリギリの距離で様子を見ましょう。尾を振っているか
らといって喜んでいるからとは限りませんので注意して下さい。お互いにお尻の臭いを嗅ぎ合う
事が挨拶の第一歩となります。
他の犬に触る時は飼い主の承諾を得てからにしましょう。
排便・排尿中の犬には近寄らず、終わるまで待ってあげましょう。言うまでもなく排便物は必ず
持ち帰って下さい。
しつけ
1)犬の性格と【しつけ】の方法
人間社会で他人に迷惑をかけずに一緒に暮らしていけるよう【しつけ】が必要となります。ただ
犬が好きというだけでなく、犬の性格・行動心理・生態について理解し、良い事、悪い事を教え
なければいけません。犬の心を理解しようとし、心を通わせる事が【しつけ】に一番必要な事だ
と思います。その為には飼い主がリーダーにならなければなりません。「マウンティング」や「
マズルコントロール」を試みながら愛情を持って接して下さい。
「マテ」「オスワリ」「フセ」「オイデ」など短い言葉で教え、出来た時にはゆっくり撫でて褒
めてあげて下さい。
おやつに頼る練習方法もありますが、コミュニケーションを取るうえではあまりお薦めしていま
せん。
どこを触られても嫌がらないようにする事も必要ですし、体の異常を見つけるうえで大切な事で
す。
手入れ
1)手入れの方法
シャンプーやブラッシング(子供の頃から行い慣れさせておくとよい)により体を清潔に保ちま
しょう。その時、爪・耳・歯等もよく観察しましょう。
換毛の時期は念入りなブラッシング(時には逆撫で)が必要です。爪は伸びると歩きにくいと、
引っ掛けて折るなど怪我の原因になりますので伸びやすい子はマメにカットしましょう。特に狼瘡は注意
耳は、臭いがきつかったり耳垢が異常に多い場合は獣医師に相談が必要です。
歯は歯石が付きやすいので、歯ブラシや指にガーゼを巻いて歯と歯茎(特に奥歯)をこすってあげましょう。
健康管理
1)健康管理の大事なこと
犬は不調を訴える事が出来ないので、飼い主が犬の異常をいち早く見つける事が大切です。その
為には普段からよく観察することが必要となるのです。普段行う癖も知っておくと良いでしょう
。便は健康のバロメーターといいますが、色・含有物・寄生虫など常に気をつけて見る事も必要
です。
元気・食欲がない、嘔吐が続くなど異常を感じたら獣医師に相談しましょう。
予防
1)狂犬病等の病気予防
感染症の中には命に係わるものもありますので、ワクチン接種や予防薬の服用が必要です。
(年一回・5~9種)
狂犬病予防接種は法律で義務付けられています。(年一回)
フィラリア予防は地域により異なりますが、5~12月の間に投薬します。
2)主な感染症
・犬ジステンバー ・犬アデノウィルス2型感染症 犬パルボウィルス感染症
・犬レプトスピラ感染症(カニコーラ型、黄疸出血型、ヘブトマティス型)
・犬コロナウィルス感染症 ・犬パラインフルエンザ ・ブルセラ症
・犬伝染性肝炎 ・狂犬病
3)主な寄生虫病
・フィラリア症 ・コクシジウム症 ・回虫症 ・鉤虫症
主治医選び
1)主治医の大切さ
子犬の頃から見続けている獣医さんがいれば心強いことですが、信頼できる事が一番大切です。
医療費もさまざまですし、入院施設もある程度必要とされます。ただ近いからといって決めるの
ではなく、口コミでの評判が良い獣医さんをお薦めします。
PS
犬は群れの中の縦社会で生きる動物なので、リーダーに従う方がかえって安心するもので
す。
トラブルを起こさない良きパートナーにする為には、飼い主がリーダーになってしつける
事が一番大切なのです。いい加減な飼い主にはそれなりの犬になってしまいます。心を通
わせる努力を根気よく続ければ犬も理解してくれるはずです。
現在、終生飼養する義務付けられています。
老後の看病が大変になることもありますが、いつか訪れる最期をそばで温かく見守って頂けたら私は幸せです。